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この本は、3人の超能力者を追ったドキュメンタリー番組のルポ。超能力者としてメディアに露出し、それを生業とする人達を追い、能力の真偽ではなく、彼らの素顔、彼らを利用するマスメディアの実態。そして、番組制作過程における作者の主観を通して、「信じる、信じない」の2択ではなく曖昧というポジションがあることを物語ってる。
この本を書いた森達也という人とは何度か会ったことがある。オウム真理教を題材にした『A』や『A2』というドキュメンタリー映画を撮っている監督である。会ったことがある、という程度でちゃんと話したことはないので、特筆すべきエピソードも何もないのだけども、面白そうでオーラのある人だった。あと大人が持ってる独特の嫌悪感がない人だった。という印象が残っている。
昔、ドキュメンタリー映画を作るサークルに入ってた時は、たまに、この人の作品を皆で見ていた。映画に詳しい先輩達も彼のことは好きだったみたいで、この人のドキュメンタリー論みたいなのを聞かされた。当時は、よくわかんなかったが、今読んだら色々納得する部分は多かった。
結局、森さんの作品は主人公は森さんなのだと思う。大抵のドキュメンタリーは、被写体を主人公にして、その人の生き様なり葛藤なりを撮って、お前も頑張れ的なメッセージを投げかけるものだ。つまり監督は観客に被写体に共感させようとする。でも、森さんの場合は、共感の対象は森さんなのだ。超能力者とかオウム信者とかとカメラを介して接してる時の森さんを、観客はドキドキハラハラして見てるのだと思う。
この本、久しぶりに会った畑山に渡された。一度DNPから出て行ったと思ったら、また引き返して来て渡された。恐らく車の中から持ってきたのだろう。僕が読みたそうだと思ったのかどうなのか。はたまた僕とこの本に縁がありそうだと思ったからか。ともかく、なんか渡したかったらしい。そうやって、畑山はたまに面白いものを持ってくる。そういえば、和田さんも昔はよく、メッセンジャーで無言でURLだけを送りつけてきたな。そういうことが少なくなってきたなあ、と最近思うのである。












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