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今村昌平監督死去

今村昌平監督が昨日亡くなったそうです。
Asahi.com : 映画監督の今村昌平さん死去

僕は、今村監督の作品が好きでした。

初めて今村昌平作品は、高校の武藤先生の授業で見せられた『楢山節考』。
日本の昔の「村」を描いた作品です。
お婆さんを山に捨てに行く話。お婆さんが、自分で石をぶつけて歯を折るシーンを良く覚えています。
父親の遺言で、村中の男に体を渡す娘の話。倍賞美津子が脱いでるシーンを良く覚えています。

次にみたのは『カンゾー先生』
ヤンジャン女子高生グランプリの麻生久美子を裸にした映画。
麻生久美子は、今日出したコメントで「今村監督が居なかったら今の私は無い」って言ってたけど、本当にそうだと思う。

そして『うなぎ』。
妻殺しで刑務所から戻ってきた男の話。主演は役所だけど、助演の柄本明がすごい印象に残ってる。
こいつも刑務所帰りでゴミ収集人。ほんとに醜い人間の役なんだけども、 それは人間が誰もが持ってる醜さの象徴。

何が好きかと言われると非常に難しいのだけども、ともかく今村昌平の描く人間は皆、リアル。汚いかっこをしているのだけど元気で、醜い面もあるのだけども憎めない。
そして、出てくる女性が生き生きとしていて美しくてエロい。

「そういう監督沢山いるじゃん」っていう意見もあるかもしれないけども、やっぱ描写のレベルが違うのだ。
なんといっても日本人で唯一、世界でも四人しかいないカンヌ・パルムドールを2回受賞している監督なのだから。

自分の言葉で語れないので、Webを探していたら、こんな批評があった。

Hでもなくスケベでもない、まさに“助平”といった日本古来、いや人間そのものが持ち合わせる原初的な性の大らかさを高らかに歌い上げる、巨匠・今村昌平監督ならではの大人のファンタジー。それはすなわち、優れた人間讃歌にもなり得ており、男と女をつなぐ“水”の美学は、そのままセックスがもたらす生命の美しさと力強さに直結していき、ひいては“助平は世界を救う”とでもいった、人間の真の幸福をも問いただしてくれる傑作。(的田也寸志)

Amazon:赤い橋の下のぬるい水 より

そう。まさに、そういう感じなのだ。

もう今村監督の新作が出ないと思うととても寂しいですが、心から冥福をお祈りします。

参照
すがメモ:カンゾー先生
すがメモ:うなぎ
すがメモ:うなぎじゃなくて初恋

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2006年05月31日 03:50に投稿されたエントリーのページです。

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